AIビジビリティ担当のチョン・ハニョン
AI貿易で最初のキャリア · 事例02

展示会が終わった後も、
バイヤーに企業を見つけてもらう

仁川大学GTEPのチョン・ハニョンは、12週間でLALA PINKの英語デジタル輸出基盤を診断・再構築しました。AIビジビリティ専門人材としての最初のキャリアです。

インタビュー · AI貿易で最初のキャリア
チョン・ハニョン · 仁川大学GTEP2026年9月13日LALA PINKのポーランド美容展示会プロジェクト
成果物を見る
12週間で生まれたもの
12週間
診断から構築、再測定まで
4
サイト・アカデミー・FAQ・動画を一つの動線に
5
画像からテキストに書き直したFAQの質問数
7
新しい英語YouTubeチャンネルのコンテンツ(動画4本・ショート3本)

AIビジビリティは、ホームページを美しくする仕事ではありません。海外バイヤーが製品を検索したり生成AIに質問したりしたときに、企業の正確な情報が見つかり、取引の検討や問い合わせにつながるように、デジタル情報を設計する仕事です。

企業
LALA PINK メラニンケアアンプル · LED機器 · Global Academy
担当業務
チョン・ハニョン — AIビジビリティ 仁川大学GTEP
協力
CONNECT AI · 仁川大学GTEP · PBS KOREA
同じチーム
キム・ヒョナ — AI貿易グローバルセールス バイヤーの関心と質問を分析
期間
12週間 1–2週:診断 → 9–10週:情報構造 → 11–12週:再測定・引き継ぎ

コンテンツ制作より先に、診断から始める

AIビジビリティは、何を作るかを決めることから始まりません。まずMORIのAIビジビリティ診断で、企業の現在地を確認します。40項目のチェックリストで公開情報だけを評価し、100点満点に換算して不足を数値で把握してから、目標を設定します。

その結果は、一人が読むだけの文書ではありません。LALA PINKの代表、社員、マーケティング・セールス担当が同じ画面を見て、12週間の各週に何を行うか、各改善が何点分に当たるかを確認します。

LALA PINKのオフィスで「LALA PINKのグローバルな信頼構築 — 診断・設計・構築3日目」のレポートを映した壁面スクリーンを見るチョン・ハニョン
LALA PINKの代表と社員に、診断結果と12週間の計画を報告する様子。画面にある数値が、プロジェクトの出発点です。
MORI AIビジビリティ診断の評価表。14点(8月17日、着手前)→28点(8月20日、SEO/AEO改善後)→44点(次の作業完了後)と、実施した五つの改善・領域別の変化
着手前の8月17日は14点、3日後の8月20日は28点。合格項目は6から11に増えました。三つ目の44点は、次の作業である重複ページの整理が完了した後の到達目標です。同じチェックリストと方法で再測定し、検証します。

展示会が終わった後、バイヤーは何を確認しますか?

ブースで製品を説明し、名刺を受け取るところから輸出営業が始まります。課題はその先です。数日後、バイヤーは企業と製品を検索します。英語情報や取引の検討に必要な情報が不足していれば、現場で生まれた関心はそこで止まってしまいます。

展示会を一度きりのイベントではなく、輸出につながる接点にするには、英語ホームページ、製品情報、企業情報、方針、問い合わせ窓口、信頼できるコンテンツをオンラインに残す必要があります。私の仕事は、その「残る部分」を構築することでした。

展示会ブースから検索、ホームページの確認、問い合わせへと進む5段階のバイヤージャーニー図
展示会は数日で終わりますが、検索と検討はその後も続きます。ブースでブランドに会ったバイヤーは数日後に企業や製品を検索し、ホームページとFAQで条件を確認してから問い合わせます。展示会後の各段階を支えるのは、オンラインに残された情報です。

AIビジビリティは、どのような仕事ですか?

一言でいえば、企業が見つかるようにする仕事です。見栄えのよい宣伝資料を作ることとは違います。なぜ企業が見つからないのか、取引を検討するバイヤーにどの情報が不足しているのか、検索エンジンやAIが読めない情報はどれかを診断するところから始めます。

診断後は必要なページとコンテンツを提案します。企業が承認した資料から文章を作り、公開ページに反映し、検索流入と問い合わせの行動を測ります。言われたものを作るだけではなく、課題の発見から改善までを担当する仕事です。

ホームページをバイヤーの目線で読み直したのですね。

全体を確認しました。製品情報だけでなく、企業情報、方針、問い合わせ窓口、研修プログラムまで、取引を検討する人に必要な情報がそろっているかを見ました。

化粧品は、効能や認証に関する一言が規制と信頼の両方に影響します。そこで、根拠が明確な表現と、確認が必要な表現をまず分けました。企業が承認した資料の範囲で英語の文章を書き直し、製品やコースに関心を持つバイヤーが必要な情報へすぐに辿り着けるよう、ページを再構成しました。

見た目の変化以上に大切だったのは動線です。以前はアカデミーの申し込みで提携企業のサイトへ移動するため、どんな問い合わせが来たか分かりませんでした。現在はLALA PINK自身のサイトで、研修、施術、販売代理に目的を分けて受け付けます。問い合わせを受け取った時点で内容が分かるようになりました。

再構築したLALA PINKの英語ホームページとGlobal Academyページの横にいるチョン・ハニョン
対象は二つの接点。製品とブランドを英語で説明するホームページと、コース案内から申し込みまでを受け付けるGlobal Academyページです。
LALA PINK Global Academyのランディングページ。授業風景の写真の横に「Learn the protocol. Carry the brand.」の見出し
再構築したGlobal Academyページ。1日コース、LED機器の研修、製品一式、修了証、英語での講義という内容を英語で明示しました。提携先のサイトへ移動させず、同じページで申し込みを受け付けます。

検索で見つかる企業と、AIが説明できる企業はどう違いますか?

検索で見つかるためのSEOと、生成AIの回答のためのAEO/GEOは、別々の仕事ではありません。共通の問いは、同じ情報が機械の読める形で残っているかです。まずページタイトル、説明文、画像の代替テキストから整えました。

最も大きな変更はFAQでした。よくある質問が画像の中に入っており、人は読めても、検索エンジンや生成AIは読めませんでした。そこで、すべてをテキストに書き直しました。製品、研修、方針の情報も根拠が明確な文章に整理し、関連ページと動画を相互につなぎました。

プロジェクト中に、特定の英語検索でLALA PINKの公式サイトが表示されることを確認しました。ただし、順位がどこまで上がるかは約束しません。同じキーワード、同じ条件で再測定して前後を比べ、検索流入、リンクのクリック、実際の問い合わせ行動をあわせて確認できるよう設計しています。

英語ホームページを通じて検索エンジンと生成AIが情報を見つけ、製品・販売代理・コースの問い合わせにつなぐ図
中心に英語ホームページを置き、検索結果、生成AIの回答、FAQ、動画からそこへ戻れるようにしています。訪問者はそこから、製品、販売代理、コースの問い合わせへと進みます。

なぜ動画が必要で、AIで制作したのですか?

教室の雰囲気、実習の様子、受講者が実際に話す内容など、文章だけでは説明しにくいことがあります。バイヤーは決める前に、それらを見たいのです。

そこで英語YouTubeチャンネルを開設し、コンテンツを公開しました。現在は動画4本とショート3本があります。そのうち導入動画とショート2本をAIで制作しました。撮影スタッフを用意せずに、バイヤーが確認したい場面を英語で作れたということです。

チャンネルだけで完結するわけではありません。FAQで答えた質問が動画のテーマになり、動画の説明欄からホームページへ戻れます。質問ごとにコンテンツが見つかるようにし、動画検索も一つの入口にしています。

AIで制作した英語動画を、このページで見る

チャンネル内のAI制作コンテンツ3本です。サムネイルを選ぶと、YouTubeへ移動せずにこのページ内で再生できます。

動画はLALA PINK公式チャンネル(@lalapink-global)のコンテンツです。2026年9月13日時点で動画4本・ショート3本があり、上の3本がAIで制作したものです。

アカデミーのチャンネルアートと動画一覧が並ぶLALA PINKの英語YouTubeチャンネル
英語YouTubeチャンネル。2026年9月13日時点で動画4本とショート3本を公開しています。

プロジェクト終了後、企業には何が残りますか?

コンテンツを数本作ることよりも、担当者が変わっても動き続ける構造が大切だと考えました。そのため、引き継ぐのはホームページとチャンネルだけではありません。サムネイルのテンプレート、タイトルの作成基準、投稿計画、運用方法も一緒に文書化しています。

測定の仕組みも整えました。問い合わせフォームの送信、検索キーワード、動画説明欄からのリンククリック、実際の問い合わせ内容をつなぎ、どのコンテンツがバイヤーの関心や行動につながったかを確認できるようにしています。

同じプロジェクトでは、グローバルセールス担当のキム・ヒョナが実際のバイヤーの関心と質問を分析し、私がFAQ、ホームページの文章、動画テーマへ反映します。再構築したページは、バイヤーへのフォローメッセージにも再利用します。バイヤーの質問がコンテンツになり、そこから生まれた行動が営業の判断材料になる循環です。

英語ホームページ、Global Academy、FAQ、YouTubeを一つのデジタル輸出基盤に接続
四つの接点は別々のコンテンツではなく、問い合わせへ向かう一つの動線を形成します。

12週間のAIビジビリティプログラム

期間ごとの主な活動と、企業に蓄積するもの
期間主な活動企業に蓄積するもの
1–2週ホームページの製品情報と問い合わせ動線を確認し、Wixでの編集を検証。SEO/AEOの基準値と英語YouTubeチャンネルを整えるデジタル輸出資産と情報不足の初期診断
3–4週海外バイヤーの検索キーワードと主な質問を分析し、企業・製品・Global Academyの英語ページ構造を設計するバイヤーの検索意図とコンテンツ企画の基準
5–6週企業・製品・方針の情報とGlobal Academyページを再構築し、紹介から申し込みまでの動線を作る英語ホームページと研修事業のランディングページ
7–8週バイヤーの質問を製品・研修・販売代理・訪問のFAQに整理し、動画とYouTubeコンテンツへ展開するFAQ、動画コンテンツ、グローバルチャンネル
9–10週ページタイトル、説明文、画像の代替テキストを見直し、SEO/AEO/GEOの情報構造と問い合わせへの転換を改善する検索エンジンと生成AIが理解できる情報
11–12週同じ条件で再測定し、検索流入・リンククリック・問い合わせ行動を確認。運用基準とテンプレートを引き継ぐ改善前後の結果と、企業が継続運用できるデジタル輸出資産
12週間のAIビジビリティプログラム。デジタル診断、検索意図分析、英語情報の構築、FAQ・動画、SEO/AEO/GEO、再測定、引き継ぎ
一度作って終わるのではなく、診断・構築・再測定の循環として設計しました。

これが最初のキャリアになるとは、どういう意味ですか?

AIツールを一つ覚えるだけでは、企業の売上につながりません。私が経験したのは、課題を見つけ、企業が承認した資料で解決策を構築し、公開ページに適用して、検索と問い合わせの行動を測る一連のサイクルです。

だから、単なるコンテンツ制作活動ではありません。一社のデジタル輸出基盤を構築する、AIビジビリティの実務経験です。次に同じ課題を持つ企業に出会ったとき、どこから確認すべきかが分かっています。

“一度の掲載で終わらせません。バイヤーを呼び込み続ける構造を、資産として設計します。チョン・ハニョン · AIビジビリティ担当
自社は今、AIにどう読み取られていますか?

この記事の12週間がどこから始まるのかをお見せします。Webサイトと主な製品を教えていただければ、バイヤーが探す情報と準備すべき内容を整理します。

AI検索診断を受ける
地域の若者が、企業の見つかり方を設計するAIビジビリティ専門人材へ

CONNECT AIは、AIビジビリティを地域の若者の新しいグローバル職種として、また輸出企業に必要な能力として育てています。行政機関、団体、大学には、事例講義、診断・構築のデモ、目的に合わせた12週間のパイロット設計を提供します。

デモ・講義を相談する

参加者はAIビジビリティ研修を修了した後、地域の輸出企業の英語ホームページ、FAQ、電子パンフレット、グローバルコンテンツ、情報が見つかる構造を診断・改善します。

よくある質問
AIビジビリティ担当は何をしますか?

海外バイヤーが製品や事業機会を検索したり、生成AIに質問したりしたときに、企業の正確な情報が見つかり、取引の検討と問い合わせにつながるようデジタル情報を設計します。ホームページ制作だけではなく、MORIのAIビジビリティ診断で出発点を定め、構築し、同じ方法で再測定する仕事です。

このプロジェクトでは何が変わりましたか?

英語ホームページとGlobal Academyページをバイヤーの目線で再構築し、画像に埋め込まれていたFAQを、検索エンジンと生成AIが読める五つのテキスト質問に書き直しました。提携先サイトへ移動していたコースの申し込みは、LALA PINK自身のサイトで研修・施術・販売代理に分けて受け付けています。新しい英語YouTubeチャンネルには動画4本とショート3本があります(2026年9月13日時点)。

検索順位の上昇を保証しますか?

いいえ。特定の順位上昇をあらかじめ約束するのではなく、同じキーワード、同じ条件で再測定して前後の変化を検証できるよう設計しています。検索流入、リンククリック、実際の問い合わせ行動をあわせて確認します。

動画はどのように制作しましたか?

チャンネルのすべてがAI制作ではありません。導入動画(EP1)とショート2本がAI制作で、この記事内で再生できるのもこの3本です。撮影スタッフなしで、取引前にバイヤーが確認したい場面を英語で作りました。

行政機関や大学でも同じプロジェクトを実施できますか?

はい。CONNECT AIは行政機関、団体、大学に、LALA PINKと仁川大学GTEPの事例講義、AIビジビリティ診断・構築のデモ、目的に合わせた12週間のパイロット設計を提供します。

企業が見つかる構造を作ることが、一人の専門職になります。